京都葵祭とはどんなお祭り?日程やコース、見どころ斎王代をご紹介!
京都の三大祭りといえば祇園祭、時代祭と今回ご紹介する葵祭。
下鴨神社と上賀茂神社で行われる例祭で正式には賀茂祭と言われます。
平安時代の祭りと言えば賀茂祭と言われたほど歴史ある盛大なお祭りです。
年に一度、タイムスリップしたかのような幻想的な行列を拝みに京都に足を運んでみてはいかがですか!
京都の葵祭とはどんなお祭り?
葵祭は京都三大祭りのひとつ。
日本で最も優雅な祭として注目され、その歴史は約1500年前の西暦567年に遡ります。
この年は全国的に風水害に見舞われ疫病が蔓延し五穀も充分に収穫できない状態。
天皇の命によって占い師に原因を究明させたところ賀茂の祟りだとのこと。
祟りを鎮めることを目的に行われたのが現在の葵祭の始まりだと言われています。
現在では約500人が約1㎞にも及ぶ大行列で京都の街を練り歩きます。
騎馬の6頭が先頭をきり、馬が36頭、牛4頭、牛車2基を筆頭に本列と斎王代列が平安絵巻さながらの光景を楽しませてくれます。
京都御所での進発の儀を終え行列は宜秋門をくぐり京の街へと出発します。
街を練り歩く路頭の儀から下鴨神社で執り行われる社頭の儀、そして上賀茂神社でも社頭の儀が行われ祭りは滞りなく幕を閉じます。
平安時代にタイムスリップしたかのような優雅で気品あふれる葵祭は京都ならではの時間を満喫できます。
葵祭の日程とコースは?
葵祭の日程は毎年5月15日と決まっています。
もともとは4月の吉日である第二の酉の日でしたが、明治維新以降に新暦の5月15日に執り行われるようになりました。
雨天の場合は翌16日に順延されます。
行列のコースは以下の通りです。
●京都御所出発・・・10:30
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●丸太町通り
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●河原町通り
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●下鴨神社到着・・・11:40
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●路頭の儀を執り行い出発・・・14:20
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●下鴨通り
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●洛北高校前・・・14:40
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●北大路通り
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●北大路橋・・・14:55
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●賀茂川堤
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●上賀茂神社到着・・・15:30
*時刻はあくまで予定なので多少前後することもあります。
葵祭の見どころ斎王代って?
葵祭の行列は勅使代を中心にした本列と、斎王代を中心とした女人列で構成されます。
もちろん本列が主役的な役割ではあるのですが、女人列の斎王代が特に注目を集めます。
斎王代は毎年、民間人から選出されるのですが選考は完全に非公開となっています。
ある意味、京都らしい文化ですね。
選考の条件も京都文化を反映した内容となっています。
■先祖代々、京都にゆかりのある家系
■未婚であること
■着物に馴染みがあり着慣れている。
■正座が長時間可能
■行儀作法が身についている
■支度金を準備できる
これらの条件から過去の斎王代は京都ゆかりの令嬢が選出されています。
今年はどこの令嬢が斎王代を務めるのかは京都人にとって興味深く注目されます。
これらの条件のなかでもきになるのが、支度金。
いったいどれ程の資金が必要なのでしょうか?
支度金に含まれる項目は以下の通りです。
■十二単を新調する
■路頭の儀での行列にかかる費用
■関係者の食事代を負担
■衣装のクリーニング代
■祭りに関わる寄付金
ざっとこのこれらの費用の合計は、なんと2000万円とも言われています。
斎王代に娘を選出してもらう事でこれだけの費用を個人で捻出できるのは名家と言われる家でないと到底無理な話です。
そしてお金があるからと誰でも選出されるものではないところが、京都らしい文化を守り続けれる要因でもあるのです。
このように京都の文化を守っていくには先祖代々、京都で名をはせた家系の貢献があってのものなんですね。
こんな豆知識も知りながら行列を見れば、なお楽しめると思いますよ!
まとめ
平安時代には国家的行事として重要視された葵祭の優雅さは見る人を虜にします。
まさにその昔から引き継がれてきた伝統行事です。
年に一度、一日限りの葵祭は必見ですよ!!