なら燈花会2019の日程・点灯時間。おすすめコースとアクセス方法は?
2019/07/25
1999年から開催されている「なら燈花会」は今年で21回目の開催を迎えます。
年を増すごとに来場者も増えて規模も大きくなってきました。
今では古都奈良を代表する大きなイベントです。
なら燈花会とは1300年前に都として栄え、今では多くの世界遺産のある古都奈良の夏の夜を淡いろうそくの灯りが花のように咲きます。
広大な奈良公園一帯と周辺の世界遺産を舞台に訪れた人々の幸せを祈って無数のろうそく一つ一つに灯りが灯される平和の祭典です。
カップルのデートやご家族、ご友人でお誘い合わせの上、ぜひ足を運んでください。
なら燈花会2019の日程と点灯時間は?
なら燈花会は毎年、曜日に関係なく開催期間が固定されています。
今年も例年通り以下の期間に開催されます。
■日程・・・2019年8月5日(月)~8月14日(水)
■点灯時間・・・19:00~21:45
点灯時間は1本のろうそくが燃え尽きる間での開催なので2時間45分と比較的、短めです。
会場は奈良公園一帯という広大な敷地で開催されるので全ての会場を1日で周るのは少し無理があります。
事前に行きたい会場を決めておくことをオススメします。
もし時間が余った場合に他の会場にも足を運ぶというプランがいいでしょう。
では各会場とおすすめコース、アクセス方法についてお伝えしていきます。
燈花会の会場とおすすめコース
燈花会は奈良公園一帯が会場となっていて広範囲になります。
ろうそくが点灯される19:00から周り始めれば全ての会場に行くことも不可能ではありませんが、かなりハードだと思います。
会場は10ヵ所に分けられているので事前に行きたい所を3~4ヵ所に絞っておけばゆっくりと楽しめると思います。
近鉄奈良駅から時計回りに会場をご紹介していくので参考にして下さい。
■猿沢池・五十二段(さるさわいけ・ごじゅうにだん)
秋には采女祭が行われる猿沢池。
采女の悲しい伝説が語り継がれる猿沢池の水面に映るろうそくの灯りは情緒たっぷり。
池の対岸から興福寺を望む景色は撮影スポットとしても人気。
猿沢池から興福寺へと上る五十二段の階段にもろうそくが灯される。
■興福寺(こうふくじ)
東金堂と五重塔へとつながる北参道をろうそくの優しい灯りが導きます。
昼間に訪れる興福寺とは違う幽玄な雰囲気を醸し出し心安らぐ空間を演出します。
■奈良国立博物館(ならこくりつはくぶつかん)
興福寺から徒歩で約10分~15分。
有名な正倉院展が開催される洋館がろうそくの灯りに照らされ優雅な佇まいを醸し出します。
■東大寺(とうだいじ)
東大寺にろうそくが灯されるのは8月13日と14日のみです。
言わずと知れた世界遺産に登録される奈良を代表する歴史的建造物。
その大きさは見る者を圧倒し、天平の人々の偉大さを感じずにはいられません。
聖武天皇が生涯をかけて建立した東大寺を燈火が浮かび上がらせる光景は圧巻です。
■春日野園地(かすがのえんち)
広大な奈良公園を象徴する春日野園地。
燈花会最大の会場には大地にうねるように無数のろうそくが灯され見事な風景を堪能できます。
■浮雲園地(うきぐもえんち)
天の川をイメージしたろうそくが一面に広がる。
幻想的な光景を大切な方と眺めて古都奈良の夏の思い出に!
■甍 ~I・RA・KA~(いらか)
カフェや色んなグルメが楽しめる屋台などのエリア。
中庭にはろうそくが灯され、木々もライトアップされこの世のものとは思えない光景。
歩き疲れた足を休めてひと時の贅沢な時間を楽しめます。
■春日大社(かすがたいしゃ)
万燈籠とロウソクの灯りに照らされる参道を進むと浮かび上がる社。
大和の尊い神の存在を感じる張り詰めた空気が覆います。
春日大社に灯りが灯されるのは最終日の8月14日のみです。
■浮見堂(うきみどう)
会場の中でもひときわ人気のあるエリア。
鷺池を縁取るように灯されるろうそくと桟橋。
その先には水面に輝く黄金色の六角堂が美しい景色を創ります。
六角堂をバックに写真を撮ればインスタ映え間違いなし!
■浅茅ヶ原(あさじがはら)
竹のオブジェと淡いろうそくの光が織りなす幻想的な世界。
ろうそくに照らされた木々の陰影とのコラボレーションは芸術的な光景です。
以上のエリアを周るには見物などせずに歩いても2時間以上はかかります。
なので燈花会を楽しむ場合はエリアを絞るのがポイントです。
近鉄奈良駅から近い猿沢池や興福寺なら徒歩で散策しても時間的にはゆっくりと周れます。
東大寺や春日大社、浮見堂などは駅から一番遠いエリアになるのでバスで近くまで行ってからの散策がオススメ。
私の個人的な感想ですが、おすすめコースは東大寺~甍(いらか)~浮見堂をゆっくりと景色を楽しみながら屋台やカフェも楽しむのが良いと思います。
東大寺付近を散策するなら、近鉄奈良駅・JR奈良駅とも「春日大社本殿行き」、「市内循環」、「高畑町行」というバスに乗って目的地の近くで降車してください。
各目的地へのアクセス方法は次の項目でご紹介します。
アクセス方法・各会場への行き方と駐車場情報
【奈良までのアクセス方法】
■近鉄奈良駅
●近鉄京都駅~近鉄奈良駅(急行で約45分)
●近鉄難波駅~近鉄奈良駅(快速急行で約35分)
■JR奈良駅
●JR京都駅~JR奈良駅(快速で約55分)
●JR大阪駅~JR奈良駅(大和路快速で約50分)
●JR天王寺駅~JR奈良駅(大和路快速で約35分)
■飛行機とバス
●関西国際空港~奈良(リムジンバスで約90分)
●伊丹空港~奈良(リムジンバスで約75分)
【各会場の最寄りのバス停】
●春日大社・・・春日大社本殿下車(春日大社本殿行のみ)
●奈良国立博物館・・・氷室神社・奈良国立博物館前下車
●浮雲園地・春日野園地・東大寺・・・大仏殿春日大社前下車
●浅茅ヶ原・浮見堂・・・春日大社表参道下車
*近鉄奈良駅は西北口を出て1番乗り場、JR奈良駅は駅正面の2番乗り場から乗車。
【駐車場・パーキング】
燈花会専用の臨時駐車場はありません。
東大寺の参道周辺に駐車場はありますが収容台数も多くないので、かなり早い時間に行かないと停めるのは困難でしょう。
浮見堂の近くには「県営高畑自動車駐車場」があります。
こちらは収容台数が約160台と大きめの駐車場ですが毎年のように満車になります。
ただこちらの駐車場は事前予約が出来るようなので問い合わせて確認してください。
■住所・・・奈良市高畑町1205-1
■電話・・・0742-22-5025
■収容台数・・・約160台
■料金・・・普通車1回1,000円
■営業時間・・・8:30~17:00(燈花会期間は延長営業)
利用日から起算して15日前から予約受付となっていますが観光バスが優先されるそうです。
ご利用の際は早めの予約は必須ですね。
その他、近鉄奈良駅周辺にはコインパーキングや一時預かりの駐車場が点在しますが幹線道路沿いの駐車場は早い時間に満車になる傾向です。
もし駐車場が見つからない場合はカーナビやGoogleマップに「NHK奈良放送局」と入力して下さい。
このエリアは裁判所や県庁などがある官庁街になっているので周辺にはパーキングが点在しています。
興福寺や奈良国立博物館。東大寺まで徒歩で10分~20分程度なので駐車にお困りの際は参考にして下さい。
まとめ
奈良で行われるイベントでは最も観光客が多く訪れるほどの人気です。
10日間の期間中に400名以上のボランティアスタッフによって毎日、1本1本のろうそくに火が灯されます。
イルミネーションなどの人工的な光りとは違い、ろうそくの暖かく優しい自然の光に浮かび上がる古都の風景はどこか懐かしく癒される風景の連続です。
そして遠方からお越しの方にオススメするのは最終日の燈花会を楽しんでもらい、翌15日に執り行われる「大文字の送り火」をぜひ見て頂きたい。
お盆の季節には各地で大文字焼きが行われますが奈良の大文字焼きは国内最大級の迫力です。
春日大社境内にある高円山の山肌に燃え盛る大の字を眺めながら戦没者への追悼と世界平和を祈ってみてはいかがでしょう。
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【奈良大文字送り火2019】開催日と時間。撮影スポット。花火は上る?
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