マイナンバーってどんな制度なの?分かりやすく簡単に書いてみた!!
2016/01/13
2016年より運用が開始されるマイナンバー制度ですが、なんだか良く分からないって思ってませんか?
この制度で国民にどんなメリットがあるの?当然、デメリットもあるんじゃないの?など、不安な気持ちは拭いきれないですよね!?
まずは知る事が大切です。知らなかったでは通用しないのが現代社会のルールです。
制度に利用されるのではなく、逆に利用してやるって位のスタンスで知識武装していきましょう!
今回は入門編として簡単に分かりやすく基本的な部分から一緒に勉強していきます。
順を重ねるごとに各分野での細かい制度の内容と対応の仕方をお伝えしていこうと思います!!
マイナンバーって何に利用するの?
全ての国民に割り当てられるマイナンバー(個人番号)だけど、何に役立てるんでしょう?
実はこのマイナンバー制度は全ての運用内容が決まった状態で始まる訳ではないのです。
制度開始時点で確定している利用分野は・・・
①社会保障分野
健康保険・児童手当・生活保護・年金・雇用保険など。
②税制分野
所得税・固定資産税・税務調査など。
③災害対策
災害による預金通帳や保険証書の紛失の際の名寄せなど。
⋆な‐よせ【名寄せ】1 人・物・名所などの名を寄せ集めること。また、そのもの。「名所の―」
2 同じ名義で普通預金・定期預金・当座預金など複数の口座を持っている場合、それらを一つにまとめること。
本当の預金者を特定して預金者の保有する預金総額を算出する作業。破綻した金融機関にある預金の払戻額の確定に必要となる。
(デジタル大辞泉より)
制度の導入当初は以上の3分野で利用されることが決まっていますが、今後は利用分野が拡大されていきます。
例えば銀行で預金をする、証券会社での取引、保険会社への加入などの際にマイナンバーの提示が義務付けられる予定です。
このように様々な分野で国が個人資産を把握し、脱税や不正な生活保護の受給を防ぐ目的が挙げられます。
不正を防ぐという観点ではメリットがある制度ですが、国の借金が膨れ上がる状況でいかに国民の資産を把握して税金を徴収するかを決めるツールである事も否定できませんね。
このように基本的なマイナンバー制度の知識を得ることが大切です。国が決めた事だからと無防備に受け入れるのではなく内容を把握し制度自体に国民が目を光らせる事も重要です!
マイナンバー制度によるデメリットは?
どんな制度でも一長一短が存在します。
良い部分に関しては流れに任せれば問題ないのですが、悪い部分=デメリットに関しては予防と対応策を考えておく必要があります。
では、この制度で真っ先に思い浮かぶのは何ですか?
そうです!個人番号によって個人の様々な情報を管理する訳ですから情報漏えいというリスクが付きまといます。
最近のニュースでも記憶に新しい年金情報の流出や企業が保有する顧客情報の盗難など、厳重に管理されているはずの個人情報が漏えいしてしまっているのが現状です。
マイナンバー制度ではこの様な教訓をもとに、個人番号だけでは申請や手続きは成立しない仕組みにはなっていますが、犯罪を企てる輩はどんどん手口を巧妙にして進化していく歴史があります。
個人情報が流出したとしても、管理者は謝罪や一定の損害金で解決しようしますが、流れ出た個人情報を取り返すことは100%不可能です。
この様なリスクを避けるが故に投資意欲や購買意欲を抑えてしまい、経済に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。
このマイナンバーを安全に管理するのは結局はその本人であるという結論に達してしまいますね。
マイナンバー制度によるメリットは?
この制度のメリットとして言われるのが、個人番号で情報を管理する事による行政コストの削減と申請、手続きの簡素化です。
現在の日本国民には既に色々な番号が与えられています。
住民票 →「住民登録番号」
年金 →「基礎年金番号」
健康保険→「保険者番号」
税金 →「整理番号」
この様に個人の管理番号が項目によって異なっていることで、役所間での情報の共有が出来ていませんでした。
その結果、申請や手続きの際に色んな窓口で住民票や証明書などをかき集める必要がありましたがそれが不要になります。
マイナンバー制度によって役所間の情報の共有が可能になるので、国民側からは余分な労力や費用を削減できます。
また、個人の識別番号を1つにする事で人的なミスも軽減できるでしょう。
更に、行政側においても手間が省ける分、人員やコストを削減でき他の公的サービスを充実させることも可能になります。
ただ、人員を削減できるならばシンプルに公務員数を削減して国家運営の大きな部分を占める人件費を抑えて頂きたいものです。
国の人口が減少傾向にある我が国ですので、行政の人員も削減してバランスの取れた国家運営を実現するべきです!
まとめ
今回はマイナンバー制度の基本的な部分を出来るだけ簡単にお伝えしました。
個人を1つの番号で管理するという事は、その番号がもし流出してしまえば全ての個人情報が悪用されるデメリットがあります。
メリットでいうと、個人を管理する番号を統一する事で人為的なミスを防ぎ、個人行政双方の手間とコストを削減する効果があります。
便利なものは諸刃の剣であると認識して、取り扱いを間違わないようしっかりと知識を付けていくのが自分を守る最良の手段です!!