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2016年4月民泊全国解禁。訪日外国人訪問率3位の京都どう受け止める?

      2016/01/15

2016年の4月から政府は「民泊」を全国で解禁する方針です。

宿泊施設の不足が深刻化している現状の解決策として推し進めようとしていますが、無許可営業でトラブルが頻発しているこの制度に問題点は無いのでしょうか?

法改正を必要としない範囲での運用を急いでいるようだが、起こり得る問題への対応策まで準備しているのか?

東京、大阪に次ぐ訪日外国人の訪問率3位である京都としてどう受け止めるかを考えたい。

経済的な効果は期待できるであろうが、それと引き換えに失うものにも覚悟が必要ではないか?

民泊施設として提供される物件の近隣住民の負担、犯罪やテロなどの可能性も排除できない。

表面的な観光客の受け入れ対策として考えるのではなく、立体的にイメージを膨らませて議論する必要性がある。

経済効果を得るための民泊制度を解禁するのであれば、しっかりと地域住民の生活環境の確保と犯罪防止策を練る必要は不可避であると考える。

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民泊の基本知識と導入の背景

現在、料金を徴収し不特定多数の者を宿泊させるには旅館業法に基づく許可が必要としている。

2015年、これが国家戦略特区で規制が緩和されました。大都市圏の特区では滞在日数を限定して、自治体の条例で認められれば旅館業法の適用が除外され、一般住宅やマンションの空き部屋に有料で宿泊させることが可能になった。

これは増加の一途をたどる訪日外国人の宿泊施設の不足が深刻化していることの解決策として打ち出された。

今後も更に訪日外国人の観光客の増加が見込まれています。東京五輪が開催される2020年には民間の試算で約1万室が不足すると予想されています。

この問題を解消するために期待されているのが「民泊」制度です。

民泊解禁の問題点

ネット上で個人と個人が取引可能なこのビジネスは、すでに定着している欧米でも実効性のあるルールが確立されていません。

今回の運用では住人の居ない空き家なども対象として話が進んでいます。

このように管理人やホストの居ない住居に日替わりで文化や慣習の違う身元不明の外国人が宿泊するという事に問題を感じない人はどれ位いるでしょうか?

すぐにイメージできる例として、もし貴方の隣の家が空き家で、ある日突然に民泊施設となったとしよう。その日を境に代わる代わる外国人が出入りする。

もちろん、観光客は非日常を楽しんでいるのでテンションは上がり夜遅くまで騒ぐかもしれない。

日本人同士でも注意をすると犯罪に巻き込まれる近年、外国人観光客に対して注意や指導ができるか?する意思があっても相手の言語が話せなければならないのだ。

これが日常的に続く可能性がある近隣住民の精神的負担は想像を絶する。日常生活を完全に侵害されるのと変わらないのです。

実際に昨年末に無許可で賃貸マンションに中国人を宿泊させ書類送検された事件で、深夜の騒音などで住人を悩ませていたという事例も現実に起こっている。

政府は身元証明の義務化や泊数の制限を検討して一定の歯止めをかける方向だが、地域の実情に合った形で運用できる仕組みを構築したうえで解禁すべきではないか。


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民泊による犯罪のリスク

2015年11月のパリ同時多発テロは記憶に新しい。このテロの実行犯は襲撃前に知人を介し一般のアパートに宿泊した可能性が浮上しています。

身元を明らかにする必要のあるホテルを避けて潜伏した可能性が高いようだ。

警察関係者も懸念を口にする。

「ホテル不足は深刻。民泊の広がりに法整備が追いつかず、管理の甘い施設が続出する恐れがある」と発言している。

このように管理や実態の把握が困難な状態の施設が乱立すれば、テロリストだけでなく、不法滞在の外国人の隠れ家に利用されたり、振り込め詐欺に利用される可能性も想定される。

捜査関係者は「摘発された京都のようなケースはまれ。現状の把握さえも困難で、事件化は難しい」と指摘しています。

厚生労働省が設置した検討会によると3月をめどに民泊のあり方に関する中間報告をまとめる方針のようだが、関係者は「法規制が不十分なままだと、民泊が犯罪の温床となる可能性がある」と不安を隠せない。

要は、現在の状況で民泊が解禁されれば様々な犯罪に利用される可能性は大きいが実態把握は不可能に近いというだ。

まとめ

大きな経済効果が期待できる訪日外国人だが、受け皿が整っていない事は事実です。

体制が整っていない状況で、見切り発進することのリスクはかなり大きいのではないでしょうか?

住民の生活や地域の文化、安全などを脅かしてまで早急に推し進めても良いものなのかを、今一度考える必要性を感じます。

一度スタートしてしまえば簡単には止まることはできないでしょう。

観光客を受け入れるという事は、そこで暮らす人々の生活が成立していることが原則であるはずです。

京都という文化や街並み、人々の暮らしを守っていくことを最大の判断基準として民泊を考えて頂きたいと願います。

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