山上ヶ岳の登山は初心者でも大丈夫?女人禁制の山を画像で解説ブログ。
2017/05/25
大峰山を代表する山上ヶ岳。
日本百名山にも名を連ね、標高は1719m。
今なお女人禁制を頑なに守り続け、頂上には修験道の本山である「大峰山寺」がある。
登山口の女人結界門をくぐり一歩足を踏み入れると日常とは違う空気に包まれる。
道中では法螺貝を担ぎ山伏の衣装を身にまとった修験者とすれ違う。
そんな山上ヶ岳の美しい自然と登山道の景色の画像を交えながら案内していきます。
山上ヶ岳の登山ルートと時間
今回は5月18日(水)快晴という絶好の登山日和。
登山ルートはスタート地点から尾根に登るまでは基本的に歩きやすく整備されたルートです。
全体的に急な登りは少なく、途中には木製の階段が続く箇所もあります。これが意外と長く足にきます。
ロケーションとしては茶屋などの休憩所が数か所あり、洞川名物の「陀羅尼助」を販売するお店なども軒を構えています。
茶屋や休憩所は登山道の脇にあるのではなく貫通型の造りで、必ず軒下を通過するようになっています。
木製の長椅子や机がが設置されているので休憩や食事をするには便利です。
平日のせいか残念ながら茶屋や陀羅尼助のお店などは営業されていませんでした。
洞辻茶屋のおでんのこんにゃくが絶品らしいのですが今回はおあずけです。
また「お助け水」という水飲み場があり、手や顔を洗うと疲れが癒されます。しかし飲むのは少し躊躇しますね・・・
供養塔や記念碑なども点在しているので単調な道のりとは違い知らぬ間に高度を上げている感じです。
約2時間ほど森の中を森林浴しながら歩を進めると尾根に出ます。
すると一気に視界が開け疲れを忘れてしまうほど見事な景色が広がります。
頂上に近づくにつれ傾斜がきつくなり、平成新道と行者道に分岐に到着します。
どちらからでも大峰寺へ続くのですが登りは左手の行者道、下りに平成新道を使うのがおすすめです。
行者道の方は鎖場があるので手袋を携帯するのを忘れずに。
そして間もなく有名な「西の覗き」の行場に辿り着きます。
ロープで体を繋がれ断崖絶壁から身を迫り出され「もう悪いことをせんか~」「はい~~っ」というやつです。
西の覗きを通過し間もなく宿坊が現れ、その先が目的地の大峰寺です。
歴史ある山門や本殿は独特の雰囲気を醸し出し、過去に遡ったような錯覚を覚えます。
本殿を過ぎるとお花畑と呼ばれる笹に覆われた頂上に到着します。
ここは視界を遮るものがなく遠く連なる大峰山系を一望できる絶景を堪能できます。
所要時間は登りが約3時間、下りが約2時間30分でした。
では、登山道の画像を交えてご紹介していきます。
清浄大橋~女人結界門~登山道風景
スタート地点の清浄大橋。快晴の登山日和です。
今回のパートナー「プレミアムおじさん」でお馴染みのいたるちゃん。その先に見えるのが女人結界門。
女性はこの門から先へ入ることが出来ません。女人禁制の山上ヶ岳の道のりを写真でお楽しみください。
新緑からの木漏れ日が心地よい登山道。
途中、長い階段が待ち受ける。ずっと先まで続いてるの分かりますか?ここが結構キツイ!
さすが「プレおじいたる」すいすい登っていきます。日ごろ運動不足の僕はフラフラ・・・
地獄の階段修業が終わると森を抜け、心地よい日差しが照り付ける。尾根が近いのだろう。
陀羅尼助の小屋が見えてきました。道中にはお茶屋など何か所か貫通型の休憩所があります。登山道の脇にあるのではなく軒下を必ず通るようになっています。この日は残念ながら平日の為か全てのお店が休業でした。
記念碑でしょうか?このような記念碑や供養塔をあちこちで見かけます。
青い空と木々の緑、そして大峰山系が連なります。疲れが一気に吹き飛ぶ絶景です。
西の覗き~大峰山寺~頂上お花畑
頂上に近づくにつれて足場もハードになっていきます。岩を切って作ったような階段。
神聖な雰囲気と雄大な自然。
いよいよ西の覗きに到着です。あの向こうに断崖絶壁が・・・
ポーズを決めるいたるちゃんの背後は断崖絶壁。自称「高所恐怖症の登山好き」の僕は足がすくんでムリ・・・
切り立った巨大な岩山。
等覚門。ここから更に神聖な領域へと入ります。
しばらく進むと宿坊が見えてきます。遠くから参拝する方が宿泊されるようです。
そして目的地の大峰山寺に到着。言葉では表現しがたい独特の空気感が伝わっています。
そしてブログを書いているときに気付きました。本殿の写真を撮り忘れていることを・・・
今年も行く予定なのでその時にアップします。
本殿を過ぎたところが山上ヶ岳の最高峰「お花畑」です。
お花畑という名称ですが一面ミヤコザサの草原。ここで絶景を堪能しながらの昼食はこの上ない贅沢なひと時です。
まとめ
踏み跡を探しながら登山道を進むようなハードなコースとは違い、整備され急勾配も少ないコースなので初心者の方でもチャレンジ可能だと思います。
頂上付近は鎖場や岩壁に沿った箇所があるので滑落の危険性もあります。慎重に進みましょう。
記念碑や慰霊塔、山門などいろんなローケーションが点在し疲れを感じずに進むことが出来ます。
尾根に出ると視界が広がり新緑と遠くまで連なる山々は息をのむ絶景です。
春の新緑、秋の紅葉の時期がおすすめです。
今回の道のりはいたるちゃんと汗を流しながら色んなトークに花を咲かせ充実した登山になりました。
さぁ次回はどこの山に挑戦しようか!