アニサキスが心配だけどスーパーの刺身は大丈夫?寄生していたら返品できる?
2017/07/15
気温の上がるこの時期はお刺身やお寿司が美味しい季節です。
しかし現在、世間を賑わせているアニサキスの感染が心配で躊躇されているのではないでしょうか?
特にサーモンやイカなどは子供にも人気ですが食べさせるのは不安ですね。
でもスーパーでは以前と変わらずお刺身や総菜コーナーでお寿司も販売されています。
もしスーパーで夕食用に買ったお刺身にアニサキスの寄生を見つけてしまったらとても食べる気にはなれませんよね。
その場合に果たして返品することは可能なのでしょうか?
様々な事例から検証してみました。
アニサキスが心配だけどスーパーの刺身は大丈夫?
結論から言えば100%大丈夫だとは言い切れません。
例えば大手のスーパーで売られているんだからきちんと処理や対策がされているだろうと思いがちですがそうでもないようです。
勿論、スーパー側も販売した魚介類で感染して健康被害を出してしまうと大変な事になるので細心の注意は払っているでしょうから可能性は低いと言えます。
まずアニサキスを人体に影響が無いように死滅させる対策を知っておきましょう。
●-20℃以上で24時間以上冷凍する。(国などによって基準が違う)
●60℃以上で1分以上、身の中心まで加熱する。
この2点が基本的な対策だと言われています。
今回のお刺身の場合だと生食なので冷凍対策が有効になりますね。
ではスーパーで販売されているお刺身は全て一旦冷凍処理されているのでしょうか?
答えはNO!
一概には言えないのですが基本的に近海で獲れた魚は冷蔵保存で流通し店頭に並びます。
逆に遠洋や海外で漁獲されたものは冷凍保存されて輸入されるのがほとんどです。
なので例えばノルウェー産のサーモンなどは一度冷凍されているのでアニサキスの感染に関しては心配ありません。
その他にアニサキスの寄生が多いイカやサバなどは近海で水揚げされている場合も多いので注意が必要です。
また食べやすく切られているものではなく、塊(短冊)で売られている冷蔵保存の魚介類は特に注意しましょう。
アニサキスは体長2㎝~3㎝ほどの白い線虫なので調理の際に切りながら目で確認してください。
寄生している場合はだいたい発見することが出来ます。
スーパーで刺身を買う場合のアニサキス対策は?
消費者としてスーパーで刺身を買う場合にアニサキスが心配な場合の対策ってあるのでしょうか?
まず第一に、先ほども書いたように一度冷凍保存されたものを選びましょう。
基本的に解凍されてから調理されたものはラベルに【解凍】と表示されています。
この表示のあるものを選べばまず感染する確率はゼロに近いでしょう。
稀に表示していないお店もあるようなので心配な場合は店員さんに聞くのがベストです。
間違っても【加熱用】と表示されているものを生で食べて寄生されても文句は言えないのでご注意を!
加熱用のタラなんかにはしょっちゅう生きたアニサキスがいますよ(笑)
次に寄生の確率が低いとされているのが養殖魚です。
真鯛はハマチなどは養殖魚が多く流通しているので冷蔵保存のものでも寄生している可能性は低いようです。
養殖魚は人間に与えられた餌で飼育されていおり、餌の中に抗生物質などが混ぜてあるので寄生虫の感染が少ないようです。
ただ養殖魚といっても海で飼育されているので感染の可能性があることは忘れないで下さいね。
もし刺身を食べてアニサキス症に感染するのが絶対にイヤって方は生食を避けましょう。
スーパーで買った刺身にアニサキスがいたら返品できる?
いざ食べようと食卓に出したら刺身に白くて細いものが動いている・・・なんて状況になったらどうしましょう?
例えば刺身用のイカを1杯丸ごと買って自分でさばいた場合にアニサキスに感染したら自己責任になります。
一方、店側がお造りとして刺身になった状態で売られていたものにアニサキスを発見した場合は店側の落ち度になります。
イカを刺身にする場合は調理する担当者が特殊な光に身を透かしてアニサキスの有無を確認し、いた場合はピンセットなどで取り除いて販売するのが基本です。
なので刺身として調理された状態の商品にアニサキスを発見した場合は、お店に連絡してレシートと現物を持参しましょう。
そうすれば商品を交換するか返金の対応をしてくれるのが通例です。
でも商品を交換と言われても、一度アニサキスをがいるのを見た直後に食べる気にはならないので返金してもらう人が多いようですよ。
また、そんな商品を店頭に並べたのが腹が立つと言って保健所に苦情を入れてもお店が営業停止の指導を受けることはないようです。
食品衛生監視員のマニュアルには「魚介類にアニサキスを発見した場合、刺身用にするのは控えて加熱用として販売するように指導」となっているようです。
なのでアニサキスの感染を確認した魚介類でも廃棄の指導はされないようです。
もし鍋物用のタラなどを買ってよく見たらアニサキスが元気よく動いていても回収命令は出せないというのが現状のようです。
まとめ
アニサキスに限らず、食に関しては自己責任の部分も多いのでまずは知識をつける事が自己防衛になりますね。
もし店側の過失で返金などの対応をしてもらっても痛い思いと不快な思いをするのは自分や家族なので注意してくださいね。
刺身に関しては冷凍保存されたものを選ぶのが一番安全でしょう。
アニサキスは特別珍しい寄生虫ではなく様々な魚介類に寄生しているものだということを憶えておいてくださいね。
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