揚げ油の再利用は何回までOK?健康に害はない?長持ちさせる裏技は?
子供から大人まで大好きな揚げ物料理。
コロッケや唐揚げ、天ぷらやトンカツなど人気メニューが盛りだくさん。
でも油を多く含むので健康面が気になるところ・・・
また揚げ油の量もそこそこ使うので1回で捨ててしまうのがもったいないなって感じる主婦の方も多いのではないでしょうか?
今回は揚げ油の再利用と健康について、そして長持ちさせる裏技をご紹介していきます。
揚げ油の再利用は何回までOK?
夕食やお弁当のおかずに人気の揚げ物料理。
でもそこそこの油の量が必要だし、捨てるのにも後始末が大変なので何回か再利用している方も多いのでは?
もちろん毎回捨てて新しいものを使うのがベストなんですが家計や手間を考えるとそうもいかないのが現実です。
しかし何度か使いまわしていると色が黒くなってきたり、油の匂いがきつくなったりして大丈夫かなって不安になることも・・・
では一体、揚げ油は何回位まで再利用できるのでしょうか?
結論から言うと何回なら大丈夫という答えはありません。
一般的な目安として再利用の回数は3回程度。期間は2週間ほどと考えて下さい。
油の種類や料理のメニュー、そして調理後の保存方法によって変わってくるからです。
先ほど書いた再利用の目安は良い保存状態での回数だと思って下さいね。
では良い保存状態ってどんなふうにすればいいのかという疑問です。
①調理が終わったら濾し器やキッチンペーパーで揚げカスを取り除く。
②粗熱がとれたら遮光ビン(インスタントコーヒーなどで使われる透明じゃないものの空き瓶)で密封保存。
③流し台の下などの冷暗所で保管。
油の劣化の一番の原因は酸化する事です。
酸化すると色が変色したり匂いがきつくなったり、何より健康に良くありません。
次の章では酸化した油が健康に及ぼす影響についてお伝えしていきます。
再利用した揚げ油は健康に害はないの?
一度加熱した油が健康に害が無いかといえば答えはNOです。
先ほどの章で再利用の回数の目安をお伝えしたのですが、あくまである程度劣化を最低限に抑えて再利用するならという視点です。
健康というテーマでいうと再利用はしないのがベストです。
食物だけに限らず、例えば鉄なんかも同じなのですが空気に触れることによって『酸化』し錆びてしまいます。
なので一度調理した油も空気に触れたことで酸化し錆びた状態と同じだと思って下さい。
遮光ビンに入れて密閉して保存するのは出来るだけ酸化を遅らせるためなんです。
このように時間の経過とともに酸素に触れて酸化したものを食べると体内に活性酸素を作り出す原因になります。
この活性酸素について語りだすと1冊の本になってしまうので簡単にまとめますね。
まず活性酸素は老化の一番の原因だと言われています。
そして米国の生化学者の研究によって50年以上も前に病気の90%が活性酸素が原因であると判明したのです。
人間の体はあらゆる臓器、血管や皮膚、髪の毛にいたるまで約60兆個の細胞で出来ています。
この細胞が元気であることが健康とイコールになるのですが、活性酸素は細胞を攻撃して酸化させてしまいます。
細胞が酸化させられると老化が進み、ガンや動脈硬化などの生活習慣場を引き起こします。
なので再利用の油が健康に与える影響は少なからずあると考えておきましょう。
揚げ油を長持ちさせる裏技は?
一度、揚げ物に使用した油が新しい状態になることはありません。
あくまで比較的酸化しにくく綺麗な状態で保つための方法だと思って下さいね。
では、ご紹介していきます。
■梅干を黒くなるまで一緒に揚げる■
油が劣化していく過程で出る物質、アルデヒドと梅干しのクエン酸が結合して中和する作用があります。
また梅干しを一緒に揚げることで油跳ねがしにくく、油も汚れにくい効果があります。
入れる量は1回で2粒が目安です。
梅干しを揚げる際は破裂する恐れがあるので種を取っておきましょう。
■ジャガイモの皮を揚げる■
揚げ物が終わった後にジャガイモの皮を揚げます。
これはジャガイモの皮に含まれるセルロースという物質が油の汚れを絡めとり綺麗にしてくれます。
コロッケをするときにはもってこいの方法ですね。
2個分ほどのジャガイモの皮を捨てずに置いておきましょう。
これらの方法を活用することで油の劣化が緩和されます。
特にコロッケの時なんかは一緒に梅干を揚げて、終わった後にジャガイモの皮を揚げて油の掃除をすれば効果が増しそうですね。
まとめ
では、まとめとして「こうなったら油の替え時?!」のポイントです。
●茶色や黒っぽい色に変色する。
何度か再利用していると色が濃くなります。
特に魚介類を揚げると色の変色が早くなります。
●揚げてる時の泡が消えにくい。
何度か繰り返して使っていると揚げ物の際の泡が消えにくくなります。
これも油の替え時のサインです。
●油から煙が出やすくなる。
新鮮な油の場合は230℃くらいまで熱しないと煙が出ないのですが古い油は180℃で煙がでます。
180℃というと揚げ物に適した温度なのに煙が出てしまうとダメですね。
●ニオイが臭くなる。
何度か使いまわし、疲れた油は特有の臭いにおいがします。
ニオイで胸焼けがしそうな感じです。