地震が起きた際の家族との連絡手段や安否確認方法を事前に決めておく
2018年6月18日に大阪北部を震源とする最大震度6弱の地震が発生。
震源地から約20キロ離れた我が家も震度4の揺れに見舞われて身の危険を感じました。
私と妻、長男は在宅中でしたが次男は出勤後であったのですぐに携帯電話に連絡したのですが繋がらず・・・
勤務先も大阪府内であったため安否確認ができない状況で不安が襲ってきました。
阪神淡路大震災を経験していたにも関わらず震災時の連絡方法などを家族で共有していなかった事を反省しました。
地震に関わらず自然災害が起こった際は電話回線はパンク状態になり繋がりにくくなります。
そのような場合の連絡手段や安否確認方法を事前に決めておく事の重要性を痛感しました。
今一度、もしもの時の連絡方法を家族でしっかりと決めておきましょう。
地震が起きた際の家族との連絡手段や安否確認方法
規模の大きな地震が起きるたびに被災地域に住む家族や知人の無事を確認しようと電話をかけても繋がり難い状況になります。
多くの人が同時に安否確認をする為に電話を掛けて回線がパンクするのが原因です。
しかし、一昔前とは違い携帯電話やスマートフォンが普及している現代は様々な連絡手段があります。
LINEやTwitter、FacebookなどのSNSは災害時の連絡ツールとして活躍します。
特に日本人のスマホ保有者の80%以上が利用していると言われるLINEなら家族のグループLINEを作っておけば同時にそれぞれの安否を報告し合えます。
またFacebookならば現在の状況を投稿する事で無事や現在地を知らせる事も出来ます。
またMessengerという機能ならLINEのようにメッセージのやり取りも可能です。
この様に固定電話や携帯電話しか連絡手段がなかった頃に比べると災害の時でも格段に進歩しています。
ここで問題なのがスマホや携帯電話を持っていない小学生~中学生の子供が登校中や遊びに出掛けている時、又は機能を使いこなせない高齢者の方との連絡方法です。
近年では高校生になるとかなりの割合でスマートフォンなどの端末を所有しているようですが小中学生はまだまだ保有率は低いようです。
このブログでは携帯電話や固定電話、公衆電話で家族との連絡が取れる方法に絞ってお伝えしていきます。
もし地震が起きて帰宅が困難な場合や無事を知らせる方法として家族のルールを決めておきましょう。
安否確認方法 ①NTT災害用伝言ダイヤル171
地震が発生した場合に被災地域の電話回線はパンク状態になり電話での連絡は非常に困難です。
そんな時に便利なのがNTT災害用伝言ダイヤル『171』です。
171→イナイと憶えておきましょう。
この災害用伝言ダイヤルは固定電話・携帯電話・公衆電話・PHSなどから使えます。
事前に家族で使い方を予習しておけばいざという時に安心です。
■NTT災害用伝言ダイヤル171の使い方■
●メッセージの入れ方
①地震が起きた被災地域から『171』に電話をする。
②音声の案内に従い『1』を押す。
③自宅など家族で事前に決めておいた電話番号を市外局番から入力する。
④今の状況や居場所をメッセージに吹き込む。(1伝言30秒まで)
●メッセージの聞き方
①安否を確認したい人も『171』に電話をする。
②音声の案内に従い『2』を押す。
③自宅など家族で事前に決めておいた電話番号を市外局番から入力する。
④吹き込まれたメッセージが再生されます。
【ポイント】
災害時に連絡が取れない場合には『171』にメッセージを入れる事を決めておく。
その際に使用する電話番号を必ず決めておきましょう。
この電話番号が家族でのメッセージのやり取りの暗証番号の役割を果たします。
自宅に固定電話がある場合はその番号が覚えやすいですね。
また災害時にスムーズに使いこなせるように事前に体験しておきましょう。
この伝言ダイヤルは災害時のみ提供されるサービスですが無料体験日が設けられています。
実際にシュミレーションしておく事でもしもの時に落ち着いて行動できるはずですよ。
●災害伝言ダイヤルの無料体験日
①毎月1日と15日の24時間
②1月1日0:00~1月3日24:00
③防災週間 8月30日9:00~9月5日17:00
④防災ボランティア週間 1月15日9:00~1月21日17:00
*日程が変更される場合あり
安否確認方法 ②三角連絡法
あまり聞き慣れない言葉ですね。
これは地震が起こった際に被災地では安否確認を取るために通話が集中し電話が繋がり難い状態になります。
このような状況になった場合に有効なのが三角連絡法です。
もし地震が起こって携帯電話同士、自宅や会社、学校の電話に繋がらない時に事前に決めておいた遠方に住む親戚や友人宅にそれぞれが現在地や状況を連絡する方法です。
被災地から離れた地域なら電話が繋がりやすいので、家族間の連絡の中継地として協力してもらう方法です。
被災地域にいる家族同士が遠方に住む親戚や知人を介して三角関係で連絡を取り合う訳です。
日本列島はいつどこで地震が起きても不思議ではない状況なのでもしもの時はお互いの家を連絡中継地にすることを事前に決めておきましょう。
「もし地震が起きて自宅や携帯電話が繋がらない時は○○に住む叔母さんの家に電話をして状況を伝え合おうね」という具合にしましょう。
スマホや携帯を持っていない子供がいざという時に連絡先の電話番号が分かるようにしておくのがポイントです。
暗記できるればベストですが、もし忘れてしまえば元も子もないので対策を考えておきましょう。
●登校中に被災した場合を想定してランドセルの中に常備しておく。
●出掛けている時の被災を想定して自転車のフレームの裏側など見えないところに貼っておく。
●財布の中に常備する。
など、各家庭の状況に合わせて準備しておきましょう。
高齢者の方は携帯電話やスマートフォン、財布のいずれかを所持している場合がほとんどだと思うのでいずれかで管理しましょう。
まとめ
通信手段やコミニュケーションツールが充実している現代は非常に便利になっています。
しかし、そこが落とし穴になって子供や高齢者との連絡が取れないというケースも多いようです。
地震はいつどこで起こるか分かりません。
日常生活を送る中でそれぞれが違う場所にいる時に被災した場合を想定しておきましょう。
念には念を入れて事前に準備しておく事が重要です。
また今回の地震の際に学んだのはモバイルバッテリーを常に携帯することです。
いくら携帯電話やスマートフォンを持っていてもバッテリーが切れてしまえばただの箱になってしまいます。
災害が発生したことを想定して、まずはそれぞれの家族で備える事がとても大切な事ですね。