中国人観光客が日本で泊まってみたい第1位は京都や温泉エリア53.4%
ある旅行会社が中国人を対象に「2016年の旅行に対する意識調査」を実施し結果を公表した。
2016年に訪れたい国の1位は日本で39.2%と2104年以降、3年連続で1位となった。
さらに、日本へ旅行する際にどこのエリア、どんな宿泊施設に泊まりたいかという問いには「京都や北海道の温泉エリア」が最も多く53.4%だった。
この調査結果から2016年も多くの中国人観光客が京都に押し寄せることが予想される。
4月からは政府が全国で民泊を解禁する方針だが、京都として各業種や地域の受け入れ態勢は整うのであろうか。
その他の調査項目の結果も踏まえて、京都への観光客を受け入れる準備に役立てて頂きたい。
2016年に中国人が旅行に行きたい国は?
中国人が2016年に訪れたい国の結果は以下の通り(*複数回答)
1位 日本 39.2%
2位 アメリカ 33.0%
3位 オーストラリア 28.1%
4位 ニュージーランド 28.1%
5位 台湾 21.5%
という結果になった。
【近年の中国人の訪日旅行者数の推移】
2010年 約141万人
2011年 約104万人
2012年 約142万人
2013年 約131万人
2014年 約241万人
2015年 約499万人(速報値)
2011年は東日本大震災、福島原発事故の影響で減少しているが2013年まではほぼ横ばいで推移している。
その後2014年、2015年と大幅に中国人の訪日数は増加している。
日本に行ったらどんな宿泊施設に泊まりたいか?
1位 京都や温泉エリア、北海道などの都市圏外の旅館の露天風呂付部屋 53.4%
2位 東京や大阪などの都市でのビジネスホテル 40.6%
3位 Airbibなどのホームステイ(Airbib=宿泊施設を貸し出す人向けのWEBサイト) 25.4%
京都観光は人気スポットであり尚且つAirbibなどを利用した、いわゆる「民泊」も人気であるという結果である。
2016年の中国人の海外旅行平均予算は?
中国人の海外旅行平均予算は日本円で699,579円となった。
2015年の662,827円を上回る予測となった。
2015年に京都を訪れた約500万人もの中国人観光客が、2016年も引き続き訪れると予測すると経済効果は莫大だ。
2015年の訪日外国人の旅行消費額の合計は3兆4771億円となっている。
その内、中国人の消費額は断トツの1兆4174億円と、全体の40.7%を占める。
まとめ
今回は訪日外国人の中でも大きな割合を占める中国人をピックアップしました。
爆買いと呼ばれる消費活動がクローズアップされているが、飲食や宿泊などいろんな分野にもたらす経済効果は莫大です。
その反面、急激に増加する外国人観光客を受け入れるだけのインフラと体制や、ルール作りが追い付いていないのも現実です。
このレポートの数値から2016年の動向を予測して事前に対策を立てることに役立てばと思います。